丸八百貨店のある朽木市場地区は、むかし城下町として発展しました。その後は陣屋町として整備されるようになり、小浜から京都へ通じる若狭街道(鯖街道・鯖の道)の主要な中継地として、商家やさまざまな業者でにぎわったといいます。
地区の町並みには当時の名残を感じることができ、ぜひ歩いて周辺の散策をお楽しみください。
- ●立樋(たつどい)
- 山の湧き水を導水し、サイホンを利用して各家庭に送水するレンガ造りの分水塔です。
- ●水路と川戸(かわと)
- 江戸時代の始めに整備された水路で、日常では種々の洗い物などに利用されました。火災が発生した際には消火用水としても利用され、現在でも除雪の融雪に利用されています。
- ●旧商家・熊瀬家住宅
- 熊瀬家は酒作りや醤油作りを本業とする一方で、藩の御用商人としての保護を受け、幅広い商業活動を行っていました。
- ●旧郵便局舎
- 昭和13年に建築され、ヴォーリズが設計したと伝えられています。
- ●鍵曲(かいまがり)
- 城下町特有の道路の構造で、敵兵が一気に城へ攻め寄せるのを防ぐ目的で、地区内に何カ所も作られました。